27, Mar, 3

90年。

 

 

ついに90年。

 

私たちビゴーレ片岡は、

ビゴーレ・カタオカの前身である片岡自転車商会の設立から数えて90年を迎えました。

まだまだ舗装された道などなく、自転車もほとんど普及していない時から、自転車に乗るたのしみを少しでも多くの人に伝えようと一心不乱に突き進み、気づけば90年が経っていました。

今もただ新しい自転車を作るだけではなく、これまで作ってきたビゴーレの自転車を少しでも永く乗り続けてもらい、また乗れる限り乗りつくしてもらうために、私たちがこれからもビゴーレを続けるべく、少しでも永く自転車作りに関わっていくことを改めて決意しました。

 

さて、そんな90年の最初になぜ招き猫なのかと。

実はこの招き猫、ビゴーレにとても縁が深い二匹なのです。

右の白い招き猫は、1929年に初代の片岡四郎がお店を始めるにあたって自転車の楽しさをより多くの人に知ってもらいたいと願いを込めて店に飾られたものです。

そして、左の黒い猫は、3代目の現代表の片岡聖登が独立する時に同じく少しでも良い自転車を多くの人に提供できるように願いを込めて飾ったものです。

この二匹の猫は、世代を超えてビゴーレの思いを温かく見守ってくれていたのです。

 

 

現代表で三代目の片岡のおじい様にあたる片岡四郎が、1929年に京都の山端で始めた片岡自転車商会。
まだまだ自転車というものが世に知られていない時代。自転車の楽しみを一人でも多くの人に伝えようと始めた片岡自転車商会は始まりました。
最初は、京都府自転車競技連盟で監督でしたが、その熱意は皆の知れるところとなり、同連盟の会長を任されるまでになりました。

 

 

1929年設立当初の片岡自転車商会。写真中央が初代片岡。

 

 

その熱い思いは、2代目片岡保にも受け継がれます。

2代目は、自分たちの自転車を作るべく、オリジナルブランド「VIGORE」をつくります。それは、その時先端の欧州から新しい技術、情報を吸収しつつ、迎合するのではなく、自分たちの自転車を作り上げるという決意表明でもありました。そしてその事を極めんと日々邁進する姿に多くのビゴーレファンがお店に集いました。

 

1947年頃、京都下鴨に移転した時の片岡自転車商会。二代目(右から二人目)も若くしてお店に立っています。

 

 

下鴨店にてお客様と共にオーダー車のポジションを決めているところ。1976年頃。

 

1978年、大阪国際見本市で自転車業界初のインターナショナルのショーが開催し、
VIGOREも参加。フレームの仕上がりの良さを見せるために未塗装のフレームを出展

 

祖父、父の熱き思いを受け継ぎつつも、常に新しいことにチャレンジし続ける三代目片岡聖登。ただ作るだけでなく自らが体験し、その感覚、気持ちを自転車という形にすべく、ありとあらゆる自転車競技に出場しては設計に反映しつくり、また乗って、の繰り返しによりスポーツ競技としての自転車の精度を高める事に努めつつ、その自転車を日々に乗る楽しみの経験へ繋げようと現在頑張っています。

 

とりあえず自分が乗って試す三代目片岡。
1993年、皆生トライアスロンに出場 毎年トライアスロンフレームの新作を出すためにテストライド出場
 1999年、富士見パノラマ ダウンヒルコース 新作のテストライド

 

カルフォルニア、ビックベアーレイクのMTBコース。日本に本格的なコースがないためにアメリカのレースに出場していた。1991年頃。

 

感触が消えないうちにすぐに設計へ。ドラフター上で新しいフレームを検討。
ベーシックFRのフレームの前身となるスーパーコンペティションを描いている。1991年頃。

 

宝ヶ池の本店に工房を移転した当初の製作風景。1995年頃。

 

アルミティグ溶接中。毎年新作をコースオープン前までに製作する為、当時は夜遅くまで製作がつづく。この日々が5年ぐらいは続く。
当時はMTBダウンヒル の開発製作に没頭していた。写真は1994年頃。

 

そんな三代目片岡は、京都国際会館のある宝ヶ池通という場所に本店を置いて活動しています。

 

この宝ヶ池通は、決して人通りのある場所でもなく決して良い立地とは言えません。

しかし、片岡にとっては考え抜いてきまた場所でした。

それは、全てビゴーレの良さを知ってもらう為。

ビゴーレの自転車の良さは、見た目の華やかさや奇抜さではありません。

その乗り味、その乗り心地こそが「ビゴーレ」らしさです。

なので、試乗してもらい、直接感じてもらうことはビゴーレにとってとても重要です。そう考え、本店の場所を街中の繁華街ではなくいっぱい走る場所のあるこの宝ヶ池通を選びました。店の前の通りは広く、かつそんなに多くの人や車が通る訳でもないので初めて跨る人にとっても安心して試乗できます。テストライドしやすいフィールドもあります。

見て、確かめ、そして納得して乗ってもらう。

その人の一台である為に今の本店はここにあるのです。

そんなVIGOREイズムは初代から脈々と引き継がれてきましたが、

これからも続けていくべく三代目片岡とスタッフ一同がんばっていきます。

 

 

この長い間、一人でも多くの人に 良いものを届けるために頑張ってきました。

これからも、一つ一つ丁寧に積み重ねていきます。

これからもよろしくお願いします。

 

 

現在の京都本店前にて。右から二人目が三代目の片岡聖登代表。二匹の猫と共に。

 

 

 

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