片岡がフィクスドギアの在り方について提案したコンセプトバイク”GEISHA”を去年のインターナショナルサイクルショー@台北で発表してから一年。私たちの予想以上に反響を頂き、これは少しでも皆さんに乗って頂けるようにと、いろいろ試行錯誤し、漸く数量限定ながら生産にこぎ着けました。
そして今年のサイクルショーでその最終サンプルモデルのお披露目となりました。
名前も新たに “UTB-0 (zero)“。
VIGOREでは、これまでも街での自転車に乗るという事について真摯に向き合って、それまでの競技車両の開発で培ったノウハウを日常から楽しんでもらう為に活かす努力を進めてきました。

 

そしてそのVIGOREの在り方として、MTBやロード、ピスト、クロスバイクというこれまでの枠組みに囚われる事無く、原点に立ち返り、自転車の新しい楽しみとしての”UTB-Urban Terrein Bike”を提唱し、それを具現化した第一号車としての”UTB-0″。GEISHAの設計をそのまま引き継ぎつつ、さら都市という地形を余す事無く楽しむための装置となれればと考えてます。
今回サイクルショーでは、2種の完成車を展示しました。
一台は、これまでのGEISHAのスタイルを踏襲した”GEISHA-Style”。コンセプトバイクGEISHAのイメージのまま組んでみました。

 

二台目は、”LUXURY-Style”(まだ正式名称ではないです…)。 フレームの持つ操作性の良さと強靭性という特性を活かして、街の移動を快適にし、これまで走れなかった場所までも自分の道にしてもらえればと思っています。
今回のUTB-0フレームは、見た目はフルクロモリ素材の様に見えますが、実はフレームはアルミ、フォークはクロモリ というこれまでに無いmixed material フレームです。これは、形式に拘らず必要なものを必要なところにという片岡のごく自然な答えでした。もちろん細いシルエットでも強度を保つために、チューブの内側は考えられない程筋肉質です。質の向上以上に街を駆け抜けるための洗練されたプロポーションを保つ事を片岡は諦めていません。

 

今回サイクルショーでUTB-0のお披露目の場所は決して大きなブースとは言えませんでしたが、この才色兼備のバイクに、サイクルショーの会期中は国を超えて多くの人が興味をもって接して頂きました。説明用に準備したリーフ(チラシ)も最終日を待たずして無くなってしまい、私たちが想定していた以上の好評で大変ありがたく思っております。

 

雰囲気で直感的に気に入ってもらえる方から、細かい仕上げに見入っていかれる方まで様々。いつもより多い人数で現地へ乗り込みましたが、皆常に対応に追われて、恥ずかしながら終始ばたばたしてしまいました。

 

韓国のディストリビューターは、ゆっくり噛みしめるように試乗していかれましたが、これをみて他の関係者も乗せてほしいとのことで、ごった返す会場の隙をみて、ひやひやのプチ試乗会も実施。

 

ショーで一般のお客様が入場終了後は、他のブースのスタッフが乗りに来られる始末。連日帰り仕舞が遅れて警備員さんに追い出されるように会場を後をしてました。。
いろいろありましたが、多くの国の人に喜んでもらえて私たちも大満足のショーでした。

さて、このフレームですが今回M(480mm)、L(510mm)2サイズ展開で合計50本制作しています。現在、購入希望の方のために4月初旬を目処に予約受付の準備をしております。
価格は、フレーム+フォークセットで128,000円(税込)。受付は、VIGORE京都本店と東京のFIG BIKEさん各店限定とし、受付は先着順、お渡しは5月中旬以降(現状では生産の都合で前後する可能性があります。)予定です。
現在京都本店には、LUXURY-Stleの最終サンプルがあり、来週中旬以降にはFIGBIKEさんにGEISHA-Styleの最終サンプルが試乗確認して頂けるよう準備中です。詳細は、各店にご確認ください。
申し込み詳細は、また本ホームページにて公開いたしますので今しばらくお待ちください。