四代目 フレームビルダー(見習い)の片岡有紀です。「オールロード開発記」も気づけば第7話となりました。
前回から少し間があいてしまいましたが、第6話でお伝えしていた、1号機の塗装がようやく仕上がりました。
「4月中にご紹介します」とお話ししていたのですが、春に向けたオーダー対応などが重なり、少し遅れてしまいました。お待たせしました!
最近、ご来店くださったお客さまから「ブログに書いているオールロードって、どうですか?どうなってますか?」と声をかけていただくことが増えて、とても嬉しく思っています。開発の様子を見守っていただけていること、何よりの励みだったりします。
今回は、そんな1号機の塗装上がりのご紹介と、組み立てた状態を少しご紹介しますね。
今回の見本車は、明るめのシャンパンゴールドで塗装しました(色名はまだ検討中です)。クラシックな雰囲気を持ちながらも、従来のそれよりもう少し明るく発色するような色を目指しました。ラグの造形美が引き立つよう、光の当たり方で少しニュアンスが変わる、そんな色合いです。
組み立ては105 Di2で行うことに決めていたので、Di2の配線を通す穴も2ヶ所設けています。
細部の仕上げも、70nextと同様に、シートキャップやラグのエッジの意匠を丁寧に残しました。
そしてこちらが完成車。
以前の0号機からは設計を少し見直し、改めて試乗も行いました。最後の微調整がしっかり効いて、より「人馬一体」を感じられる1台になっていました。平たい言葉ですが、乗ってみて本当に「ドキドキする」感覚がありました。自分たちが手がけたものが、こうして形になって、ちゃんと乗ってもらえる状態になるというのは、やっぱり嬉しいものですね。
平たい言葉ですが、乗ってみて本当に「ドキドキする」感覚がありました。自分たちが手がけたものが、こうして形になって、ちゃんと乗ってもらえる状態になるというのは、やっぱり嬉しいものですね。
今回のこの見本車は、身長150cm〜165cmくらいの方に合うXSサイズ(650B専用設計)です。京都本店にありますので、ぜひ気軽に試乗しに来てください。難しいことは考えず、まずは一度乗ってみてほしい。そんな気持ちです。
このXSサイズからまずリリースする予定で、現在準備中です。まだ名前が決まっていないのですが……実はこれが一番時間かかるんですよね。(70nextの時も、かなり迷走した記憶があります。ご存知の方は知っている”タモツ”という名前も一瞬候補に挙がったことも…笑 またこれは別の機会に。)
正式発表までもう少し。楽しみにお待ちいただければ嬉しいです。