ビゴーレではいつも自転車としての楽しさ、乗り易さを探っています。快適に走るだけでなく、“運ぶ”ことも考える内容の一つ。「何か」と一緒に移動することによって、自転車で行く場所やその楽しみ方も大きく変わるはず。でも、“運ぶ”といってもいろいろなものがあるが故に自転車としての運び方を考えなくてはいけません。世の中にも自転車に取付けられるキャリア(荷台)がありますが、どれでもいいわけでもないはずです。今回、ビゴーレの「運ぶ」は、街での日々の生活の中でのことを考えました。

私たちがポータースタイルと呼んでいるこの自転車は、ここ数年でメッセンジャーや自転車乗りが街や公園などでゆるりと乗っているものからイメージを膨らませてます。数年前にスタッフがサンフランシスコを訪れた時には、このスタイルで西海岸メッセンジャーたちは実際に業務に使っていました。きっと道具としての融通性が認められているのでしょう。
このポータースタイル、(おそらく)アメリカ西海岸のメッセンジャーやコミューター(普段使いのサイクリスト)から始まり、今や東京のサイクリスト達が普段使いやちょっとしたアウトドア・ピクニックの際に、このようなタイプのバイクを使用して荷物を運んでいる姿を見掛けるようになりました。

ビゴーレでも荷物の運べる自転車が欲しいとの要望は以前から高く、まずは作ってみようとクロモリベースのマウンテンバイクBasic FRにGAMOHと言うブランドのフロントラックを取付け。今回は籠状のものではなく荷台部がフラットのものを選びました。一見不便そうですが、実はこのラックはフラットが故に大変融通性があるのです。

籠状の場合は入るものがその枠に制約されてしまいます。しかし、フラットなものだと固定するバンドが必要ではありますが、しっかりくくり付ければまさに何でも運べてしまいます。(もちろん、物理的な限界はありますが。。)
道具を上手く自分たち流に使いこなすアメリカでは公園などでBBQをする時などに、いっぱいの食材やビールをケースごと運んだりするのにたいへん上手く活用していました。(インターネットでは中には、ソファーやタンスを運んでいる強者まで見かけます!)どうしても籠状にしたい時には、このラックにケースを取付けてしまえば、簡単解決。ベーシックエフアール同様、この融通性の高さにビゴーレでは着目してこのスタイルを取付けることと相成りました。
取付けていざ試走。もちろん自転車単体のものよりハンドル周りの重量が増え操作性が若干低いものの、至って良好。ラックそのものは、老舗キャリアメーカのMINOURAさんが日本で製造されたものなので品質も問題無し。性能も耐荷重18kg存分に載せられることが出来ます。(ちょっとした小さい子も乗れてしまう耐荷重性能。もちろん、そんな危険なことは×ですよ。)これまでのベーシックエフアールとはまた一寸異なった趣もスタッフのみならず、来店されたお客様にも好評で既に何台かこの形で購入されております。ただ、ラックが前輪の真上に取付いているので、段差等を乗り越えるときに荷物が跳ねやすいので、小物の場合はネットでおさえてください。

今回、ベーシックエフアールをベースにビゴーレとして作ったポータースタイルは、あくまで快適に走ることを損なわずにラックをバランス良く取付けることを目標にしてます。

取付部は、ヘッド部とフロントの車軸でしっかり固定し、荷物が載っても自転車+ラックが一体化して支えられるようにしてます。

また、ライディング・ポジションは、本来のベーシックエフアールの前傾ではなく、ゆったり乗れるようにハンドル取付け位置を通常よりも上げてます。

ハンドルも、NITTOの弓なり状のものを取付け、手元を身体に近づけて搬送時の操作性が高まるようにしました。故に今回は、フレーム適正サイズ(身長175-190cm)よりももう少し小さめの人(身長165cmぐらいの方まで)から180cmぐらいの方に程よい感じとなっております。(京都店では160cmの人も乗りこなしていましたが。。)

スタイルは、KUROフレームに金色ロゴのアクセントでちょっとクラシカルに。サドルもイギリスで頑にサドルを作り続けているブルックスのB-17という上質かつスタンダードなものを選択し、永年の経年変化を楽しんでもらえるものにしました。基本的にずっと乗ってもらうよう時間が経っても廃れぬように気にしてます。見た目も乗る楽しみを増幅するひとつですものね。もちろん、走る楽しみもちゃんとあります。

決して海外でやっているからいいとは限りません。しかし、一度は試してみないと良いも悪いもわからないので、やってみるのがビゴーレ流。このポータースタイル、私たちに新しいインスピレーションを与えてくれました。

今回は、WEB STORE用に一台だけになってしまいますが準備しました。きっとあなたの大切な一台となってくれるはずです。あなたなら、何を運びますか?

You can carry EVERYTHING.(※ただ、象は載せられません。) スペック等の詳細はこちらから→

※今回は、オーダーではなくビゴーレが事前に作った完成車のため、新品ですが5%オフの価格にて提供しています。

パタゴニア京都店にて、同スタイルの色違い(モスグリーン)が展示されています。また、こちらも一度ご覧下さい。)

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