先日、ビゴーレのスタッフ林が「山と旅の自転車プラス」と共に過ごす休日をお届けしましたが、今回はスタッフの片岡有紀の郊外サイクリングをご紹介します。

 

京都市内の普段の移動に自転車を使うことはもちろん、”なんだか疲れた、気分転換するぞ!”と思った時は、郊外を散策して気分転換することが多いそう。普段はちょうど10年前に組んで、山の中を冒険したり、日々の移動としても使ったり、前職の転勤時代も共に過ごした「新・山と旅の自転車」(山と旅の自転車プラスの前のモデル)に乗っていますが、今回はせっかくなので「山と旅の自転車プラス」に乗るそうです。

 

今回の「山と旅の自転車プラス」は、試乗・展示用で組んだ、パールのオレンジが上品に個性を発揮する1台。グラベル用のコンポーネントGRX600を組み付け、見た目はもちろん中身も完璧な1台です。片岡有紀は身長150cm弱のどちらかというと低身長なのですが、Sサイズ(450mm)でカスタマイズすれば、街中から山道まで難なく走破できます。GRX600はブレーキングも軽く、小さい手(片岡はペン1本分よりちょっと大きいくらいだそう)でも問題なくコントロールが可能です。

 

 

今回は、京都市北部のビゴーレからさらに北のエリア(ビゴーレ〜静原〜大原〜八瀬〜ビゴーレ)のコースを走りました。まずは岩倉から静原、そして大原に抜けるコースを進みます。事前に確認したルートを時間通りに走るという楽しみ方もありますが、見つけた道に逸れてみながら走ってみるのも自転車で走れる1つの楽しみ。この日は時間制限もないので、自由に散策するよう。

 

静原の大通りから1本横道に逸れて進みました。少し道を逸れるだけで、いつもとは違う田園風景が。撮影した日は稲の花らしきものが咲いていたり、子供のカマキリも発見したり、偶然の景色にたくさん出逢えたサイクリングのようです。

 

 

続いて江文峠を目指します。平安時代後期の吉田経房の日記にも出てくる場所とのことで、私たちも普段気にせず通っていましたが、かなり古い峠だそうです。

 

 

 

上り道は軽いギアでゆっくり(しんどかったら、押して歩けば大丈夫)。車道の峠がメインですが、道を逸れると山道も。少し山道も散策するよう。

少し山道に入るだけで、気温がグッと下がり非日常の空間が広がっていました。

 

 

江文峠を下ったところで、江文神社の看板が。ちょっと寄ってみるそうです。京都に住んでいてもなかなか訪れたことのある方は少ないのではないでしょうか。車だと見落としてしまいがちですが、見つけたら”ちょっと寄ってみる”が、し易いのも自転車のいいところ。

 

道を進むと先ほどの山道の時と同じく、空気感が変わりました。京都には有名な寺社仏閣がたくさんありますが、京都に住んでいる私たちですらまだまだ詳しく知らない魅力的なところがたくさんあります。

 

 

さて、そろそろお昼時とのことで、OHARA FARMYさんを目指します。OHARA FARMYさんは「買うから、つくるへ」をコンセプトとして、貸し農園や畑デザインを展開されています。

 

↑木製の自転車ラックも置いてあり、サイクリストにはありがたい”おもてなし”です。

 

訪問した際に、貸し農園も少し散策。無農薬・無肥料で微生物の力を使って土をつくられており、支柱なども近隣の自然素材を利用され畑の景色も素敵でした。また大原エリアの里山の風景とも相まって、贅沢な風景が広がっています。

 

休みの日に自転車で走ってきて、こんな空間で土を触って、出来上がった四季折々の野菜を食べる、そんな時間を過ごせたら日々の疲れも一気に癒されそうですね。

 

土日はFARMY KITCHENを運営されており、FARMYさんで栽培した野菜や地域のジビエを使ったバーガー、ドリンクなどを提供されています。今日はジビエバーガーを頼んだよう。FARMYさんで収穫した、じゃがいもを使った甘味たっぷりのポテトもついています。

↑テーブルから見える景色

 

素敵な空間で癒され、美味しい食事で元気が出た後は大原散策に。有名どころは何度か行ったことがあるそうで、今回はフラフラ散策サイクリングをするよう。川遊びの音が聞こえたとのことで、川辺におりてみるとのこと。いい感じの川と橋がありました。役場橋と呼ぶそうで、地元の方もお弁当をたべたり、夏には子供が川遊びをする憩いの場だそうです。

ちょっと散策して、涼んできました。

 

 

そして、最後は大原の野菜など直売をしている里の駅  を目指して、裏道を走ります。未舗装路が続く田園。ちょっとした未舗装路を走行していきます。途中にはこの辺りでこの時期に採れる赤しそが。

 

到着したら、野菜を探して。ここ大原の里の駅は日曜日には朝市も開催され、大変賑わう場所です。季節の野菜から、西洋野菜まで大原で育てられた野菜がたくさん販売されています。

 

どうやら、旬のトマトと万願寺とうがらしを選んだよう。トマトは塩で、万願寺とうがらしは網で焼いて鰹節と醤油で食べるそうです。

 

さて、この後は大原エリアを散策したところで八瀬エリアを通って、ビゴーレに帰宅しました。大体22kmくらいです。

 

全てを一台で楽しめる、旅のためのそして毎日のための『山と旅の自転車プラス』。

今回は週末の郊外のサイクリングシーンからお送りしました。

舗装路でも、林道でも、畦道でも、どんな道でも思いついた時に進めるのは、

山と旅の自転車プラス」ならではの遊び方ですね。

 

片岡有紀によると、ビゴーレに乗っている時は「1人になれるから好き」とのこと。

どういうこと?と詳しく聞いてみると、

ビゴーレに乗っている時は基本的に、”乗ること”だけをしていて自分が五感で得た情報を駆使して前に進む。

ただ純粋に体を動かして季節を肌で感じ、その時を愉しむことができる。

色々な情報に晒される現代だからこそ、ただ自分だけの愉しい時間を過ごせる贅沢な時間だそうです。

そんな愉しみかたもひとつかもしれませんね。

 

ビゴーレは中身も外見も研ぎ澄まされた自転車をつくっています。

それを乗り手に合わせて1台ずつカスタマイズしていく。

 

そうして出来上がった相棒の1台と永い時間を過ごすことは、

愉しく移動をしたり、遠くまでサイクリングをしたり、愛情を込めてメンテナンスをしたり、という経験がに繋がります。

それが、心をリフレッシュしたり、色々な考え方が変わったり、モノとの向き合い方が変わったり、

その人の過ごす時、人生が変わることに繋がれば、そう思いこれからも自転車をつくっていきたいと思っています。

 

 

今回の自転車は「山と旅の自転車プラス」GRX600仕様。

試乗ももちろん、今回のルートを同じようにサイクリングをしてみたいという方にはレンタルサービスもご用意しています。ルートもお伝え可能ですので気になる方はぜひお申し込みください。