春にあるオーナー様からのメールが。

「5年ほど前にオーバーホールをしたけれど、チェーンやギアが錆びてきたので交換をお願いしたいです」とのこと。

写真も添えて送ってくださり、その状態をまずは確認させていただきました。

 

 

ご予約の上、ご来店いただき早速自転車を拝見。使用頻度や日々の使い方について伺っていると、日々のお仕事の移動を中心に毎日乗っていただいているとのこと。嬉しく思います。

 

職場の駐輪場に屋根がないそうで、お天気が悪い日などはどうしても雨にさらされてしまうこともあったとのことでした。ちなみに、お家での保管も可能な限り室内をお勧めしていますが、もしどうしても屋外の駐輪になる方はぜひ自転車カバーのご使用をしてみてください。たった1枚でも雨風による錆や劣化の進行を大きく防ぐことができます。

 

さて、実際に自転車を確認すると、

タイヤやブレーキシュー、グリップなどのゴムパーツは摩耗したり、硬化したりしており、各ワイヤーも交換の時期に。ご心配されていた錆たチェーンはスプロケットと合わせて金属の摩耗が進んでいました。

 

少し話がそれますが、今回お持ち込みいただいたのは、フルリジットのマウンテンバイク「Basic FR」というモデル。30年ほどアップデートが続き、5年ほど前に新車は生産終了となりましたが、実はこのマウンテンバイクがベースに「山と旅の自転車」シリーズが誕生しました。歴史の中で繋がっていく一台です。

 

 

金属のパーツは一見頑丈に見えますが、長く使えば摩耗は必ず発生するんです。早めに交換することで、他の部品への負担を減らし、全体の寿命を延ばすことにもつながります。

 

「では、必要パーツを交換して気持ちよく乗れる状態にしましょう」とお話を進めていたところ、「塗り替えって、するならどのタイミングがいいですかね?」とオーナー様。

 

いつか塗り替えようと思っていたものの、どのタイミングがいいか迷っていたとのこと。

今回はワイヤー一式の交換や消耗品パーツの交換もまとまって発生していたので、工賃を考えると今でもいいかもしれませんね。とご相談させていただきました。

 

色見本や展示車をご覧いただきながら、新たな色を選ばれました。

新車の時も、塗り替えの時も、色を選ぶって、きっと1番悩ましく、楽しい時間ですよね。

 

選ばれたのは深みのあるエンジ色から一新して、清涼感のあるメタリックのブルーへ。

 

▼そして完成した一台がこちら

爽やかなメタリックブルーによくシルバーのロゴがよく映えています。

 

チェーンやスプロケットは交換しつつ、フロントのクランクは表面の錆だけだったので、丁寧に洗浄し綺麗な状態へ整えました。

 

 

自転車の状態も良くなり、機能面も見た目も生まれ変わった1台。ちょっと新しい日々を、またBasic FRと歩んでいただけることを嬉しく思っています。

 

日々のメンテナンス、組み替え、オーバーホール、塗り変えなど、

REPAIR/REMAKE」のサービスではただ直す、ただ綺麗にするだけでなく、”これからも長く、そして大切に”使い続けられるように。そして、その自転車と共に、より良い日々を過ごしていただけるように。そんなお手伝いができればと思っています。

 

これから京都は暑くなる季節。夏に乗るのはちょっとしんどいけど、秋に向けてオーバーホールしたい、今の自転車の状態を見てほしい、今回のような塗り替えが気になる、という方はお気軽にお越しくださいね。

 

※少人数で運営しているため、ご予約様優先で対応させていただいております。よろしければ、電話もしくはメールでご予約下さい!