2026年1月24日〜25日に東京都で開催の『ハンドメイドバイシクル展 2026』に出展させていただきました。
約30年ほど毎年開催されているのですが、私たちVIGOREの出展は実は初めて。今回は、多くの方にお声がけをいただき、少し緊張しながらの出展となりました。簡単ではありますが、展示やイベント当日の様子を、いくつかご紹介します。
ブースの紹介
私たちのブースはこちら。
横長のスペースに、自転車と製作にまつわる道具を展示しました。

中でも「70next 知足」(ナナゼロネクスト チソク)は、多くの方が足を止め、写真を撮ってくださった一台です。

こちらは、フレームビルダー・片岡聖登と、京都の漆芸家・服部一齋さんとのコラボレーションによるプロダクト。服部さんは、伝統的な漆芸作品にとどまらず、サーフボードやBMWのインテリアなど、幅広い分野で活動されています。必要な箇所は部品から製作したハンドメイドのフレーム。片岡との対話の中で出てきた、そのシンプルな構成の中にある設計や構造のこだわりを際立たせるよう、螺鈿と蒔絵で意匠を施していただきました。
また今回は、製作に用いている治具(じぐ)も展示しました。治具とは、製造や加工の現場で、部品の固定や、位置ぎめ、または工具のガイドを行う補助道具の総称です。


自作の治具、アメリカ製のCobra治具、そしてCobra治具を自社の設備にに取り付けるための自作治具(プレートなど)など、実際の製作現場で使用しているものです。
どの治具にも共通しているのは、「美しく、かっこいいこと」。使う道具の佇まいは、製作のモチベーションにも直結します。
もちろん、治具がなくても製作は可能です。それでも、常に精度を高め、”ゆらぎ”のないものづくりを行うために、製作方法の見直しと工夫を重ねています。
プレミアム試乗会
皇居近くのパレスサイクリングのルートを走るプレミアム試乗会も行われました。試乗後にブースへ立ち寄り、感想をお聞かせくださる方も多く、とても嬉しい時間となりました。
トークイベント
トークイベントにも参加させていただきました。

前半では、ハンドメイドの試作開発を基盤に、完全ハンドメイドのフレームと、少量生産のプロダクト製品、その両輪を数十年にわたり続けてきた背景や意味、そしてビルダーズブランドとしての未来についてお話ししました。
後半では、今回の展示テーマ「旅」にも重なる「山と旅の自転車プラス」の開発背景や、製作に込めたコンセプトについて。
少し掘り下げると、「山と旅の自転車」の開発が始まったのは2013年。プロダクトとして形になったのは2014年で、当時はまだ“グラベルバイク”という言葉すら一般的ではありませんでした。
その頃、フレームビルダーの片岡聖登が考えていたのは、「さまざまなルールに縛られない、昔の自由な時間の過ごし方を、現代の自転車で表現したい」ということ。釣り竿を持ち、自由に走り、釣りをして帰る。そんなサイクリングの原点を、あらためて見つめ直す一台を作りたい、という思いが出発点でした。
日本人の脚質や地形に合わせて設計したその乗り味は、海外で生まれたグラベルバイクとは、また少し異なるものになっているのではないか。そんな話をさせていただきました。書き始めると尽きませんので、このあたりで。(→開発物語を四話にまとめておりますので是非ご覧ください)
展示していた車体をはじめ、ビゴーレの自転車はすべて試乗いただけます。ぜひお気軽に、京都本店へお越しください。

この2日間は、本当に多くの方とお話しすることができました。今回初めてビゴーレを知ってくださった方、普段からビゴーレに乗ってくださっている方、そして、数十年ぶりにお会いできた懐かしいお顔もありました。
短い時間ではありましたが、それぞれの自転車との関わり方や時間の重なりを感じるひとときでもあり、あらためて、この仕事を続けてきた意味を静かに噛みしめる時間となりました。
また次の機会には、今回お話しできなかった方とも、そしてさらに深くお話しできるような場をつくっていければと思います。
会場でお声がけくださった皆さま、足を止めてくださった皆さま、本当にありがとうございました。







