今年6月、正式に受注を開始したVIGOREハンドメイドラインのラグ付クロモリ製ロードレーサー「70next」

その記念すべきお客様の1台目が組み上がり上がりました。

 

 

この「70next」、

全体のデザイン、ラグ、ヘッドバッヂ、シートステーキャップ、そしてエンド接合部の仕上げまで、70年代から受け継がれた技術とデザインを再現し、そこから不要なものは削ぎ落として、必要なものだけを磨き込むVIGOREのデザイン設計の原点を改めて突き詰め、VIGOREらしい美しさを実現した自転車になります。

 

 

こちらのお客様、年齢はなんと20歳台。

ご来店時は「クロモリレーサー」をご注文する流れだったのですが、店内に展示してあった「70next」を見て『どうせ永く乗るなら』、と「70next」をご購入していただきました。若い世代の方がこのような物を大切にする想いがある事を嬉しく思いました。

これからは休日のリフレッシュに使ったり、部屋に飾って眺めたりしたいとおっしゃっていました。

 

 

 

 

↑全体画像。フレームカラーはKYOTO Collectionの「黒金」と同色のマットガンメタリックカラー。サイズは550mm。(サドルとペダルはお客様の持ち込み前だったのでお店の物をアッセンブルしています。)

 

 

↑アッセンブルコンポーネントはSHIMANO ULTEGRA Di2のキャリパーブレーキ仕様。伝統的な技術や仕様を応用しながらも、最高の乗り味を体感していただけるよう、推奨完成車モデルのコンポーネントパーツでも、このSHIMANO ULTEGRA Di2 キャリパーブレーキ仕様を採用しています。STIレバーがコンパクトになり、ハンドルがより握りやすく軽量となり、電子制御の為にワイヤーの抵抗感も減少し、ロードレーサー本来のハンドリング感・走行性を実現しています。この最新のコンポーネントパーツは、見た目にもVIGOREらしいシンプルなデザインと調和。まさに、機能性も美しさも兼ね備えた完成車となります。「70next」はDi2ではない通常のワイヤー仕様の変速機のコンポーネントでもお受けしています。

 

 

↑「70next」にはラグフレームに合うように先代(2代目)がデザインしたヘッドバッヂを復刻し付けています。このヘッドバッヂ、粘着テープではなく、アルミのリベットで留めています。ヘッドバッヂのカラーは青色またはこの赤色からお選びいただけます。(赤色は少量となります。)

 

 

↑シートラグに溶接しているシートステイキャップ(VIGORE刻印の入った楕円の部分)、もう今では制作している工場は無いのでスチールの棒から一つ一つ自作しています。VIGOREの刻印もそれぞれの文字の大きさを微妙に調整したり、シートステイキャップをシートラグに取り付ける場所も一番強度があり歪みにくく、かつ綺麗に見える所に溶接したり、と機能的にも視覚的にも良い場所で仕上げをしています。

 

 

↑フロントフォーククラウンも70年代頃のクラシックな平面タイプを採用し、VIGOREの文字をバランスよく彫っています。

 

 

↑「70next」のフレーム素材は「KAISEI 8630R」を使用する事により高い走行性を実現しています。「KAISEI 8630R」は、肉薄で軽量な素材でありながら、クロモリニッケルが配合されている為、溶接時の熱で結合部に剛性が生まれ、それがクロモリのしなやかなバネ感と合わさり、乗り手の力を前に進む力に変換します。トップチューブ・ダウンチューブ・シートチューブは0.7mm-0.5mm-0.7mm、シートステイ・チューンステイは0.5mmのチューブを使用しています。

 

 

↑チェーンステイのビルダーサイン、京都でハンドメイドしている証です。こちらのビルダーサインは「70next」と「70next 知足」のみの対応となります。

 

 

↑この方の希望でダウンチューブ下にボトルケージ台座を追加しています。オプションでこのような事も対応可能ですのでお気軽にお尋ね下さい。

 

 

↑京都の岡崎にて。

 

 

 

 

「70next」についてはこちら↓でもっと詳しく書いていますので、是非ご覧下さい。

 

 

 

 

 

また、この「70next」のフレームとフォークのデザイン設計をより際立たせるために、自転車のフレームの構造そのものと一体化し、線と曲線の美しさを際立たせた京都の漆芸家 服部 ⼀齋⽒との特別記念コラボモデルの「70next 知足」のご注文もいただいておりますので、完成次第またお知らせいたします。