4/8に『パタゴニア京都』にて実施しましたトークイベントですが、無事終了しました!

定員以上の方にお越しいただき、誠にありがとうございました。ビゴーレ一同大変嬉しく思っています。

 

今回のスピーカーは、ビゴーレのフレームビルダー・片岡聖登、漆芸家の服部 ⼀齋さん、進行役の山﨑伸吾さん、ビゴーレの四代目(予定)の片岡有紀、そして偶然見にきていただいていたパタゴニアの方にも飛び入り参加いただきました。

 

イベントではお話しさせていただきましたが、服部さんとビゴーレは今回のコラボだけではなく実は18年ほど前からのお付き合いで、ビゴーレの自転車も何台か乗っていただいており、ビゴーレの林とは幼馴染なんです。そして、飛び入り参加いただいたパタゴニアの方は、ビゴーレに昔からいらしてくださっていたり、服部さんとは旧友だったのです。トークイベント企画の中心である「70next知足」以外でも、さまざまなご縁で繋がったメンバーでした!

 

会場では、私たちは「70next 知足」、「山と旅の自転車プラス」、「70next」の製作途中のフレームや小物を展示させていただき、服部さんにも作品を展示いただきました。

 

まず最初は、「70next 知足」のコンセプトムービーの上映から始まりました。

ビゴーレのYouTube channelにアップしておりますので、ぜひご覧ください)

 

次に、ビゴーレの94年の積み重ねをご紹介させていただきながら、自転車づくりへの想いをお話しさせていただきました。ビゴーレ創業の1929年、”ビゴーレ”という名前を掲げた1963年、そして2023年まで共通しているのは「体験を愉しむための自転車」であるということ。単なる移動手段ではなく、乗る体験を五感で愉しんでほしいという想いでものづくりを続けています。

 

 

そして、服部さんより、服部さんの漆芸家としての歴史、漆芸というもの、そしてものづくりに向けた想いをお話しいただきました。磨き上げられた伝統的な技法を用いながら、現代のデザイン性や取り組みに落とし込まれている作品たちは、大変美しいものです。

 

そして、「70next 知足」の誕生についての話をさせていただきました。「70next知足」は、2人の作り手が京都というローカルな地で培った感性を活かして、素直に表現して生まれました。

 

実は「知足」(ちそく)は、足るを知るという言葉から名づけています。知足とは、今満ち足りているということを知ることで、心が豊かになり、幸せな気持ちで生きていける、というような意味があります。

 

ビゴーレとして考える「知足」の解釈は、足るを知るということは、今現状を常に認識することから始まると考えています。1代目の片岡四郎から積み重ねられた歴史を知り、経験することで余白が生まれ、新たなチャレンジに繋がると考えています。

 

ビゴーレだけでなく、服部さん、山崎さん、パタゴニアさんも道は違いますが、それぞれ積み重ねを知り、経験し、新たなチャレンジをされていると私たちは考えています。これからも、積み重ねながら新たな取り組みをしていきたいと思います。

 

私たちは、「70next知足」を製作した時、見ていただいた方に「本当に自分にとって必要なものは何か」「今、現状で満ち足りているのではないか」を考えるきっかけになってもらえれば、という想いを込めました。

 

消費社会である現代で、「消費するのが楽しい」「新しい製品が出たから手に入れるのが楽しい」という気持ちになってしまいがちですが、そうではなく、今自分が本当に必要にしているものは何か、ということや、そのような気持ちで買ったものを大切に扱うことに繋がれば、と思っています。

 

50周年を迎えられるパタゴニアさんでは、「新品よりもずっといい」という言葉とともに、愛着のある服を修理して長く着るという取り組みをされています。

 

色々な方面からの取り組みが、今後の社会の変化に繋がれば、と思っています。

 

イベントの終了後には、お越しいだいた方からの質問等に答える時間もありました。

 

当日お願いしたアンケートについては、全員で読ましていただきました。たくさんの暖かいお言葉をありがとうございました。今後の企画の参考にさせていただきますね。

 

イベントでも展示させていただいていた「山と旅の自転車プラス」ですが、しばらくの間、パタゴニア京都に展示いただく予定です。是非、パタゴニア京都にお立ち寄りの際は、ご覧になってくださいね。